フライボールスクール 検定制度について
2013年から始まったドックローバーフライボールスクールはおかげさまで今年で丸10年となりました。その間に様々な犬種・年齢のプレイヤーが生まれ、育ち、フライボールをはじめ様々な「犬と遊ぶ」魅力をお伝えできたと思っております。
そしてその結果、皆様それぞれに多様な「犬に対する価値観」「トレーニング観」が生まれそれぞれに「楽しい」と思う素晴らしい「犬との関わり」が生まれてきています。
これは1ドッグトレーナーとして大変嬉しいことであり、このような方々がもっともっと日本に増えてほしい、という気持ちと同時に、 1トレーナーの長谷川として関われるキャパシティーの限界を感じるとともに、ドックローバーを組織化しキャパシティーを広げ、組織として生徒様と関わる必要があると思うようになりました。
これまで指導者としてフライボールとどう向き合っていくべきか?
生徒様とはどうだ?
チームのあり方はどうする?
自分自身、一個人のプレイヤーとしてはどうするべきか?
と日々試行錯誤を重ねながらここまでやってきました。
しかし、このままではこの先も持続していくことが可能か?
というとそのビジョンが見えなくなってきました。
そこで熟考を重ねた末、2023年5月より、ドックローバーフライボールスクールは教室内検定制度を設け一定の基準をクリアしたペアには卒業制度を設け、自立しフライボールを続けていただき、その卒業生が活躍できる体制を整えつつ、また新たなフライボールプレイヤー及びフライボールインストラクターの育成に注力することとさせていただくと決断いたしました。
そうすることで、新たなフライボールプレイヤーが育ち、またプレイヤーを育てるインストラクターが育ち、競技人口が増え、将来のチームメイトやライバルとなる対戦相手が育ち、フライボールが今後も持続可能な競技へと発展していくと確信しております。
現在の日本において、ドッグスポーツというのは一部の熱狂的プレイヤー以外には認知されていないごくごく小さなニッチな世界であり、またその中でもフライボールにおいてさらにマイナーな存在であることは認めざるを得ない事実であります。
この素晴らしいドッグスポーツを1人でも多くの方に知っていただき、この日本において100年先まで持続可能な競技へと発展させるため、何卒ご理解、ご協力のほどお願い申し上げます。
ドックローバー 代表 長谷川
フライボール検定制度
2023.7.18一部誤り修正(Beginnerの点数配分及びSpecial Flyballdogの一部名称変更等)
目的
1. 熟練度の可視化
愛犬の動きを項目ごとに数値化し、合計得点を出して定量化することで、ご自身と愛犬の熟練度が可視化できます。
2. サポート
【Intermediate dog 】のタイトルを獲得するまでは、教室が保有しているフライボールクラブ「Docrover FC」に所属し、ノービスクラスやレギュラークラスで経験を積むことができます。
3.自立
【Intermediate dog】のタイトルを獲得したペアにはフライボールスクールのPractice dogから卒業し、ご自身で任意のクラブを探しそのクラブに所属する、または新たにクラブを立ち上げ活動していただけます。
※原則Practice dogの間はトレーニングの混乱を防ぐため、友人同士の自主練習にはご参加をお控えいただき、フライボールインストラクターのレッスンを受講いただきますようにお願いします。
また、卒業生は卒業前の犬に自身のチームへ勧誘、それに繋がる練習のお誘いなどは行わないようにお願いします。
卒業後は自由にお誘いいただき、新たなフライボールプレイヤーの活躍の場を提供していただきますと幸いです。
※またルールを守っていただけない場合、今後当店のご利用をお断りさせていただきます。みんなが気持ちよく楽しむためのルールです。
重ねてご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
4. アフターケア
① レベルアップ
卒業後もさらにレベルアップ目指したいペアは、引き続き教室のレッスンに通っていただけます。
② 相談
どこのチームに所属していいのかわからない、チームの立ち上げ方がわからない、といったときのお悩みをご相談いただけます。
③ 機材レンタル
フライボール機材のレンタルにも対応させていただきます。
チームを立ち上げたが、すぐに試合で使う機材(ボックス等)がないといった場合機材のレンタルを承ります。
機材レンタル料金
※レンタルは1週間単位とさせていただきます
フライボールボックスセット
固定用ペグ×4本&棒×1本 |
1000円 |
ハードルセット
ハードル4セット |
1000円 |
補助板セット
補助板×1枚 |
500円 |
※返却時に道具の破損・紛失等がありましたら別途実費をお支払いいただく場合があります。
Flyball dog 評価基準
基本項目1 ハードル
20点 | 大型・中型(大き目)犬は1歩、小型犬は2歩でリズムよく走り抜けられている |
10点 | 歩数はバラバラだが毎回確実に一生懸命ハードルを4本連続はずさずに走り抜けられている |
6点 | 歩数はバラバラだがハードルを4本連続はずさずに走れる |
4点 | 迷いはあるがなんとかシングル幅のハードルを4本連続はさずに走れる |
2点 | ダブル幅であればハードルを4本連続はずさずに走れる |
基本項目2 ボックスワーク及びボール
20点 | ターンのとき前脚より後ろ脚の方が高く上がっており、シングルステップで確実にボールを掴み、着地のときに膨らまないターンをしていること |
10点 | 迷いなくスイマーズターンができ、確実にボールを取ることができる |
6点 | ① スイマーズターンはできないが確実にボールを取ることができる
② 迷いなくスイマーズターンはできるがボールは取れない |
4点 | 補助板なしでスイマーズターンはできるが迷いがある |
2点 | 補助板があればスイマーズターンができる |
基本項目3 ボールの保持
20点 | 指示でボールを掴みハンドラーの手元まで確実に届け、ハンドラーの指示があるまでボールを離さず保持し続けることができる |
10点 | 指示でボールを掴みハンドラーの手元まで確実に届けるが、自分でボールを離す |
6点 | 指示でボールを掴みハンドラーの近く(2m以内)まで届けるが、自分でボールを離す |
4点 | 指示でボールを掴むがハンドラーの遠く(2m以上)でボールを離す |
2点 | 指示でボールを掴むが、持って帰ってくる確率が5割を切っている |
基本項目4 交差
20点 | どんな犬とも問題なく助走をつけて交差できる |
10点 | 特定の犬とであれば問題なく助走をつけて交差できる |
6点 | 特定の犬とで、かつ助走をつけなければ交差できる |
4点 | 特定の犬とで、かつ助走をつけなけずネットがあれば交差できる |
2点 | 犬がすれ違った後であれば犬を出すことができる |
基本項目5 一連の動作
20点 | レギュラー部門で問題なく走れるレベル |
10点 | レギュラー部門でなんとか完走できるレベル |
6点 | シングルス部門で問題なく走れるレベル |
4点 | プリフライト検定A合格レベル相当 |
2点 | プリフライト検定B合格レベル相当 |
Docrover Flyball dog title list
Practice Flyball dog
Beginner dog 1 | 合計点数が1点以上20点未満 |
Beginner dog 2 | 合計点数が20点以上40点未満 |
Beginner dog 3 | 合計点数が40点以上60点未満 |
Regular Flyball dog
Intermediate dog | 基本項目1~5までのすべての項目で6点以上でかつ合計点数が60点以上 |
Advanced dog | 基本項目1~5までのすべての項目で10点以上でかつ合計点数が80点以上 |
Special Flyball dog & Handler
以下のタイトルは、Advanced dogのタイトルを獲得しており、かつ下記エクストラ項目のポイントを加算し一定の点数を越えた犬に付与されます。
Excellent dog | 合計点数が101点以上 | |
Great dog | 合計点数が121点以上 | |
Star dog | 合計点数が141点以上 | Flyball ster handler |
Master dog | 合計点数が161点以上 | Flyball Master handler |
Legend dog | 合計点数が181点以上 | Flyball Legend handler |
また、Star dog以上に犬を育てられたハンドラーはフライボールドッグを育成する一定の技術・知識・熱量を有する者として認定します。
エクストラ項目 ベストタイム
Aグループ | Bグループ | Cグループ | |
20点 | 5.0秒以下 | 5.5秒以下 | 6.0秒以下 |
40点 | 4.6秒以下 | 5.1秒以下 | 5.6秒以下 |
60点 | 4.3秒以下 | 4.8秒以下 | 5.3秒以下 |
80点 | 4.0秒以下 | 4.5秒以下 | 5.0秒以下 |
100点 | 3.7秒以下 | 4.2秒以下 | 4.7秒以下 |
※グループA
ボーダーコリーやオーシー、ウィペットやスポーツミックス犬など
※グループB
各種レトリバーや、シェルティー、コ―イケルなど足の速い中型犬など
※グループC
トイプードルや、ミニチュアシュナウザー、ジャックラッセルテリアなどの小型犬など
チームメンバーの犬のうち、合計点数の高い上位4頭の犬の合計点数でそのチームの総合力が可視化できます。
練習生 卒業
卒業の定義
Intermediate dog 以上(合計点数60点以上)でかつ、試合に出てJFPSのFD(20JFPSポイント)またはMFDX(100マルチポイント)の称号を獲得していること。
卒業後は?
・卒業したら自分で所属チームを探すまたはチームを立ち上げる。
※加入チームなどの相談は乗るが基本的には自らで解決する。
・卒業後も、さらに練習を重ねレベルアップを望む場合は、今まで通りレッスンに参加してもよい
※原則Practice dogの間はトレーニングの混乱を防ぐため、友人同士の自主練習にはご参加をお控えいただき、フライボールインストラクターのレッスンを受講いただきますようにお願いします。
また、卒業生は卒業前の犬に自身のチームへの勧誘、それに繋がる練習のお誘いなどは行わないようにお願いします。
卒業後は自由にお誘いいただき、新たなフライボールプレイヤーの活躍の場を提供していただきますと幸いです。
※またルールを守っていただけない場合、今後当店のご利用をお断りさせていただきます。みんなが気持ちよく楽しむためのルールです。
重ねてご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。